2025年9月から放送が始まるNHKドラマ10『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』は、犬好きにはたまらない作品です。
しかし視聴者の多くは「この物語はどこまで実話なの?」「原作との違いは?」と気になるはず。
ドラマのベースになっているのは、ノンフィクション作家・片野ゆか 著『平成犬バカ編集部』。実在する犬雑誌『Shi-Ba (シーバ)』の編集部を舞台に、犬を通じて人間模様が浮き彫りになっていくドキュメントです。
この記事では、『シバのおきて』の原作との違いや、『シバのおきて』の実話の要素を整理しつつ、犬文化の背景をひも解きます。
ドラマ『シバのおきて』の概要
NHKドラマ『シバのおきて』は、俳優・大東駿介が演じる雑誌編集長を主人公に、ボロボロの編集部が “柴犬愛” を武器に雑誌を立ち上げていく姿を描いています。
一方、犬が苦手なのに編集部の一員となり、編集長の大東とは馬が合わない飯豊まりえとの絡みが見所です。
物語の軸には「犬は人をつなげる」というテーマが感じられます。編集部の人間関係はギスギスし、傷ついた心を抱えていますが、犬を中心にした企画が人と人を結び、やがて希望へとつながっていく……。
キャストには犬好き俳優も多いんじゃないかな? 犬との共演シーンは避けて通れないドラマ、「柴犬との共演NG」の俳優さんはいないでしょうから、実話に近いリアルさを味わえると期待しています。
『シバのおきて』の原作との違い
原作『平成犬バカ編集部』は完全なノンフィクションで、実在の編集部をモデルにした実話です。
一方でドラマでは、視聴者が感情移入しやすいよう脚色されることでしょう。私の予想・期待としては、
- 人物の性格や背景は再構成されている
- 編集部のトラブルは、よりドラマチックに誇張されている
- 犬のシーンは感動的に演出されている、、でも、合成ではなくリアルな画像で
と考えています。
つまり、『シバのおきて』の 原作との違いを一言でまとめると、原作は「生々しい現実」、ドラマは「人と犬の絆を強調したエンタメ」となることを期待しています。
犬雑誌『Shi-Ba』の誕生と歩み
(↑PR)
『平成犬バカ編集部』の舞台は、実在する雑誌『Shi-Ba(シーバ)』。平成13(2001)年に創刊された、柴犬など日本犬の専門誌で、犬好きに熱烈に支持されてきました。
『Shi-Ba』では、柴犬の魅力だけでなく、しつけの悩み、犬の病気、QOL、犬の歴史など、犬と人とのかかわり方を幅広く取り上げています。単なる “犬かわいい” 本にはとどまらない、犬と人とが幸せに共生していくことを考えさせてくれます。
ドラマ『シバのおきて』を見る前に『Shi-Ba』の最新刊・バックナンバーを手にすると、実話の空気感がさらに伝わってくるでしょう。
犬文化の変遷と社会的背景

2000年代のペットブームは、犬たちが家の外から家の中に住まう形に大転換され、「犬は家族」という意識を広めましたが、その裏には飼育放棄や過剰繁殖といった問題も。
原作『平成犬バカ編集部』は、この課題を正面から描いた実話ノンフィクション。
ドラマ『シバのおきて』は、犬と人との絆を優しく伝える一方で、背景にはこの社会的テーマが流れています。
原作者 片野ゆかの視点

片野ゆかは、犬をテーマにしたノンフィクションで知られる作家。『平成犬バカ編集部』でも「犬は人間社会を映す鏡」であることが自然に感じられます。
『平成犬バカ編集部』の執筆にあたり、犬と人とのかかわりを追っていくと、様々な問題が関わっていることがわかっていきます。例えば、
- 飼育環境やグッズ
- 住宅事情
- 獣医療
- 栄養学とペットフード
- しつけトレーニング
- 外出・旅行などのレジャー
- 高齢化と介護
- ペットロス
- ペットビジネス
- 動物関連の法律
- 動物愛護と動物福祉
- ペット防災
- 犬の認知科学
- 動物行動学
- etc.
メチャクチャ多岐にわたり、現代の日本社会の縮図とも言えそうです。そしてこれらを単なる “年表” 的にまとめては面白くない。。スポットを当てるべきは「平成の時代に生まれた “犬バカ” と呼ばれる飼い主と愛犬とのリアル」。このリアルが、ドラマの中でどのように表現されるのか、最大の見どころと言えそうです。
さらに楽しむためのポイント
- 原作との違いを比べるために『平成犬バカ編集部』を読む
- 雑誌『Shi-Ba』の最新刊・バックナンバーで犬文化の変化を感じる
- 犬と人との関係を描いたドキュメンタリーや映画も参考にする
これらを抑えれば、ドラマがより立体的に楽しめるでしょう。
そして、原作を読むのがおススメな理由として、片野ゆかさんの文章の面白さ!『平成犬バカ編集部』から一部抜粋すると、
なにしろ犬は、犬の姿をしているというだけでカワイイのだから、
愛する犬をテーマに、誰もが気持ちが前のめりになっているのが伝わってきた。世の中には、こんなにたくさんの犬バカがいるのか・・・!
ぽっちゃり体型の福太郎(エンタミカタ注:スタッフ犬一号の福太郎)が、実は筋肉質の “走れるデブ” として体力や筋力を維持できたのは、こうした環境があったからだ。
片野ゆかさんの文章の面白も、ドラマの中で生かされることを期待しています。
まとめ
『シバのおきて』は、犬好きの心を温めるドラマでありながら、実話をベースにした社会的テーマを含んでいます。
原作を読むことで、『シバのおきて』 の原作との違いが鮮明になり、犬文化をめぐるリアルが見えてきます。
そして、その原点にあるのは雑誌『Shi-Ba』という存在。
犬を愛する人々の思いと葛藤が詰まった物語を知れば、ドラマはもっと深く味わえるはずです。
メチャクチャたのしみ~!!
👉 『平成犬バカ編集部』(片野ゆか著/集英社文庫)をAmazonでチェックする (PR)
👉 『Shi-Ba』(2025年秋号)をAmazonでチェックする (PR)
👉 12,000冊以上の雑誌を読み放題!『楽天マガジン』をチェックする (PR)
↑私も『楽天マガジン』は手放せません(*^^*)
コメント