ついに始まりました、NHKドラマ10「シバのおきて」(9月30日スタート)。
原作は片野ゆかさんの『平成犬バカ編集部』(集英社/文庫あり)。日本犬専門誌『Shi-Ba』を立ち上げた編集部の “実話” です。
…いやいや、普通に考えて「柴犬専門誌」って、どうやって成立するの?とツッコミたくなる題材ですが、それが実話だからさらに驚き。しかもNHKでドラマ化。第1話から早速、柴犬パワー全開でした。
崖っぷち編集者の大暴走
主人公・相楽俊一(大東駿介さん)は、パチンコ雑誌の編集長。リストラ寸前で仕事もない。
…そんな彼が突然ひらめいたのが、「うちの犬(福助)を主役にした雑誌を作る!」という無茶ぶり。
編集部員第1号は愛犬・福助。つまり犬。
この時点で「編集部って何?」状態、会社には福助も出勤してるし、、そこから犬嫌いの編集者・石森玲花(飯豊まりえさん)、かつて去っていった清家(片桐はいりさん)、クセ強カメラマン三田(こがけんさん)、さらに獣医師・滑沢(松坂慶子さん)まで加わり、気がつけば「人間より犬のほうが頼れる編集部」が爆誕します。
原作との“ちょっと笑える”違い
🐕 石森さん、犬嫌いなのに柴犬雑誌へようこそ
原作でもクセ強な人材が集まりますが、ドラマでは「犬嫌いの編集者を無理やり参加させる」というナイスな設定に。
犬嫌いが犬雑誌を作る…この時点でギャグ漫画みたいです。
🐕 “肛門特集”はさすがにNHKではNG

原作には「柴犬の肛門特集」なる衝撃的な企画があります。が、さすがにNHKでは放送不可(当然)。
ドラマでは “尻尾特集” に華麗に置き換えられていました。いや、尻尾も十分マニアックなんですけど(笑)。
🐕 福助、モデルデビューするも残念な仕上がり、、その原因は?!
原作では “おデブで癒し系” の福太郎が、誌面路線を変更させる要因になりますが、ドラマの福助は普通の柴犬。
そこで編集長・相楽がモデル代役を務めるのですが…まさかの素人感全開で雑誌が “ダサかわ路線” に転換。もう、犬より編集長の方が笑いを取ってました。
福助の演技に拍手喝采

第1話の真の主役は、やっぱり柴犬・福助。
抱きしめられても冷静。マッサージされればウットリ顔。撮影では「仕事だから仕方ない」と思ってるような落ち着きっぷり。
人間キャストに混じっても存在感バツグンで、完全に“主演俳優”の風格でした。
放送直前の番宣でも、この落ち着いた演技!
感想:犬が本気を出すと、人間はかすむ
ドラマの良さは「原作の笑える実話を、さらに笑えるように脚色している」ところ。
実話ベースなのに、コメディドラマとして成立しているのはすごい。
そして何より福助の演技。これだけで「視聴率取れるんじゃ?」と思うほど。
(前略)なにしろ犬は、犬の姿をしているというだけでカワイイのだから(後略)

原作の「はじめに」の片野ゆかさんの名文のとおり、犬が本気を出すと、人間はかすみます。
今後の見どころ
- 創刊号を「ダサい」と切り捨てた謎の男。誰なの?敵なの?
- 三田の愛犬(ちょいワル系)と福助(正統派)の“犬ドラマ”対決。
- そして、今後は「犬の高齢化」「多頭飼育問題」などシリアスなテーマも盛り込まれるのか?
笑いながらも考えさせられる展開になりそうです。
まとめ
「柴犬雑誌を作る」という無謀なチャレンジが、実際にあった話だからこそ面白い。
ドラマはそこにユーモアをたっぷり加えていて、肩の力を抜いて楽しめます。
でもやっぱり、原作を読むとドラマがもっと楽しめます。特に「NHKでは放送できなかったネタ」も含め、濃厚な犬バカワールドが待ってますよ。
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