『銀河の一票』『時すでにおスシ?!』などとともに、最近ひそかに楽しみにしているドラマがあります。
NHK土曜ドラマ『ムショラン三ツ星』です( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
最初は何となく見始めたのですが、これが予想以上に面白い。
刑務所の炊場を舞台にした少し変わったドラマなのですが、料理だけではなく、人間ドラマとしても見応えがあります。
そして私が最近気づいたのは、
この作品、原作を読むとさらに面白い。
ということです。
ドラマを見ているだけでも十分楽しめるのですが、原作を読むと制作陣の工夫がよくわかるんです。
例えば、コロッケ爆発事件。

原作では、一度に大量のコロッケを油の中に入れたために起きた純粋な“事故”。
でもドラマでは、関口メンディーらが新任の管理栄養士・小池栄子をいじめてやろうと、わざと爆発させた“事件”。
例えば、延長作業のご褒美ドーナツ。
原作では、小豆を炊飯器で煮るのは、管理栄養士・黒栁桂子自身のアイデア。しかしドラマでは、板橋駿谷が息子と一緒に炊飯器で小豆を煮た経験を活かして、ガスに火がつかない窮地を救った話に。
原作のエピソードをそのまま映像化するのではなく、ドラマとして見やすく、わかりやすくアレンジしている。
その脚色がとても上手なんですよね✨
原作へのリスペクトも感じます。
さらにドラマでは、原作では描かれない、受刑者たちの過去や、出所後の様子なども描かれています。

原作では炊場での出来事が描かれていますが、ドラマではそこからドラマ的に面白く、物語を広げている。
被害者の家族が受刑者に面会に来る。
罪を犯したんだから、どんなに責められても仕方ないかもだけど、受刑者・玉置玲央の心情を想うと辛くなる。。
炊場では兄貴的な頼れる存在感を示していたのが(板橋駿谷)、娑婆に出て生活がうまくいかず、また罪を犯してしまう。。
それが現実なのでしょう。やはり切なくなりますね。。
これらは原作にはない、ドラマならではの面白みです。
一方、原作ならではの魅力もあります。
それが黒栁桂子さんの文章。

私はこれが好きです。
黒栁さんはプロの小説家ではなく管理栄養士。
でも文章が本当に面白い。
現場で実際に見聞きしたことだからこそのリアリティがあって、つい読み進めてしまいます。
黒栁さんのこのユーモア感覚が、実際に炊場での受刑者との人間的なつながりに繋がっていったんだろうなと感じました。
ドラマでは味わえない魅力ですね。
昨年放送された『シバのおきて』の原作『平成犬バカ編集部』の片野ゆかさんの文章もとても面白かったのを思い出します。
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さらに個人的に役立っているのがレシピ。

原作には実際の料理の作り方が載っています✨
「いかフライレモン風味」「獄旨ドーナツ」など、ドラマで登場した料理を自分でも作れるって、楽しい!
白黒写真ではありますが、これはとっても役に立ちます。
ドラマを見て面白いと思った方は、ぜひ原作も読んでみてください。
同じ作品なのに、見える景色が少し変わる。
そんな楽しみ方ができる一冊だと思います✨
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