11月28日公開の映画『ナイトフラワー』。母であり、ドラッグの売人。――その言葉だけで胸がざわつく人も多いのではないでしょうか。
主演・北川景子さんが挑むのは、これまでの清楚で上品なイメージをすべて脱ぎ捨てた “魂の演技”。そして、共演の森田望智さんが見せるのは、孤独と闘志を背負った格闘家という新境地。映画『ナイトフラワー』は、この二人の女優がぶつかり合い、燃え上がるように生きる——まさに極限のヒューマンドラマです。
北川景子、優しさと狂気が交錯する“母”の顔
永島夏希——子どものためにドラッグを売る、という禁断の道を選んだ母親。その “やさしさと危うさ” を行き来するまなざしに、観る者は息をのむはずです。
ブルーのインナーカラーに彩られた髪、すっぴん同然の顔、そして泣き叫ぶ表情。北川景子さんがここまで心をさらけ出す姿は、もはや別次元。『花のれん』などで見せた落ち着いた演技とは対照的に、本作では人間の弱さと強さをむき出しにしています。
現場ではかつて見たことのない圧倒的な演技が爆発しました。北川さんの女優としての次のフェーズに入る瞬間を見ることができて幸せでございます。
(内田英治監督コメント/映画『ナイトフラワー』公式HPより)
監督が「女優としての次のフェーズ」と語るほどの演技。北川さん自身も、こう話しています。
内田監督はいつも役者に任せてくださる監督だと感じています。「良いね」と言ってくださるたびに、「良いんだ!」と嬉しくなり、自由に暴れさせていただきました。
(映画『ナイトフラワー』公式HPより)
「自由に暴れる」——その言葉どおり、感情のすべてを解き放った北川景子さん。これはまさに、彼女のキャリアを塗り替える覚醒の瞬間です。
森田望智、“猫パンチ”から始まった壮絶挑戦
一方の森田望智さんは、心に深い孤独を抱える格闘家・芳井多摩恵役。夏希の “ボディーガード” 的存在でありながら、彼女自身も闇と痛みを抱えています。
NHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』では明るく前向きな役柄でしたが、今回は真逆。強く、苦しく、そして美しい。森田さんの新たな魅力に、きっと誰もが驚くはずです。
格闘技経験ゼロからの挑戦。初稽古で“猫パンチ”を見たときはめまいがしました。しかし彼女は不屈の精神で役を自分のものにしたのです。北川景子さんとのシスターフッド感もたまらなく好きです。
(内田英治監督コメント/映画『ナイトフラワー』公式HPより)
半年におよぶ格闘技トレーニングを経て、なんと7kg増量。「体を張る」という言葉では足りないほどの覚悟が、スクリーンの中に刻まれています。
北川さんも、森田さんへの信頼をこう語っています。
森⽥さんがご本⼈と正反対な役にもがきながらも体当たりで向き合う姿を側で⾒ていたからこそ、私も夏希役をやり抜くことができたと思います。夏希が多摩恵と、外れた道であったとしても強い気持ちで進んでいけたのは、多摩恵だったからに他なりません。私も森⽥さんでなければ、できませんでした。
(映画『ナイトフラワー』公式HPより)
また、北川さんの次の言葉も印象的です。
アップした時、「もうやらなくて良いんだ」とおっしゃったのが⼼に残っています。
(映画『ナイトフラワー』公式HPより)
お互いを高め合う、まるで “戦友” のような絆。二人の女優のぶつかり合いこそ、この映画の最大の見どころです。
『ナイトフラワー』は涙と覚悟の物語
「ドラッグの売人でありながら、子を想う母」——この矛盾を抱えた生き方は、決して遠い世界の話ではありません。愛とは何か。正義とは何か。観たあと、誰もが胸に問いを残すことでしょう。
北川景子さんと森田望智さん。二人の人生が交錯するその瞬間、スクリーンが息をしているかのように感じられるはずです。
そして、ノベライズ『ナイトフラワー』(講談社文庫)は、内田英治監督による文庫書き下ろしで全249ページ。一気読みできるのに、読後はじんわりと余韻が残る——そんな一冊です。
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💬編集後記
母として、女として、そして一人の人間として——。誰かを想う気持ちは、ときに罪にも、救いにもなる。そんな普遍的なテーマを、北川景子さんと森田望智さんが全身で表現しています。
心を揺さぶる人間ドラマ『ナイトフラワー』。スクリーンで観て、そしてノベライズで “本当の彼女たち” を感じてみてください。
  
  
  
  