ドラマ「シバのおきて」原作は?片野ゆか『平成犬バカ編集部』を徹底解説!~第3弾 ホンネ編~

ホンネ編 シバのおきて

2025年9月30日から放送スタートするNHKドラマ10「シバのおきて」。
その原作は、片野ゆかさん著『平成犬バカ編集部』(集英社)です。単行本と文庫があり、全18話構成。ドラマは全9回で映像化されます。

この記事では、原作の第9~13話、他誌が取り上げない “ホンネ” の企画と、その背景にある社会的な問題の変遷が描かれています。ドラマでどんなシーンが期待できるのかを解説します。

👉「第1弾 雑誌誕生編」(第1~3話)はコチラ

👉「第2弾 発展編」(第4~8話)はコチラ

第9話 クレームも、シモネタも

肛門

雑誌『Shi-Ba』のモットーは、他の雑誌がやらない記事を載せること。読者からは様々な感想が寄せられて来ます。楽しい、ウレシイなど肯定的なものだけでなく、むしろ否定的、クレーム的な意見も多い。でもそれも大歓迎!クレームが来るってことは、それだけ注目を集めてるってことだからね(^_^)v

「私は日本犬のむき出しのケツを愛しております!」という編集者・宮﨑の想いが形になった「日本犬の肛門をマニアする!」(『Shi-Ba』17号)、愛犬でスタッフ犬3号・りんぞーの排便ポーズに魅せられた青山の想いが形になった「仁義なき便意」(『Shi-Ba』20号)。

クレーム上等!シモネタ上等!の『Shi-Ba』の想いが読者に伝わる本章です。
原作『平成犬バカ編集部』には、肛門満載の写真、日本海をバックに排便する堂々たる姿も掲載されています。肛門と一口に言えど、ホント、一犬一犬個性にあふれていて、、「ケツの穴が小さい」とはまさに言い得て真実なんだろうなと、感慨にふけりました。

果たしてドラマでは、肛門特集、排便特集が見られるのか?!注目です(*^^*)

第10話 ダメな上司が犬のしつけにも失敗する5つの理由

ウチのコが一番かわいい

第10話も、『Sh-Ba』の企画・編集の苦労、面白さを味わうことのできる章です。「他誌がやっていない面白い企画を出せ」という編集長・井上は基本、口下手、指示の仕方も自分の感覚でモノを言うので抽象的、スタッフは頭を悩ませます(;^_^A

そんな中で、「愛犬家計簿」、「ダメな上司が犬のしつけにも失敗する5つの理由」というパロディ企画(当時世間では、ちょっと長めのタイトルのビジネス書、自己啓発本が売れていた)など、面白い企画が出てきます。

創刊から苦労して、気づけば4年、記念すべき20号は「我ら、柴犬バカ一代!」、特集ページの冒頭は「シーバ的親バカ度診断」。30項目から点数を計算して、飼い主の親バカ度を診断する企画。その項目には、

犬用の服を3着以上持っている。

人間の言葉を理解できるはずもないのに、愛犬に長々と語りかける。

愛犬のココロは純真無垢で汚れていないと思っている。

など、クスって笑ってしまう項目が沢山(笑) ドラマでもこの企画、再現してほしいわぁ(*^^*)

第11話 涙のバースデー

柴犬の赤ちゃん

犬と言えば犬かき。犬ってみんな、犬かきできるの?!そんな疑問を解決すべく、スタッフ犬たちに実際に泳いでもらうと・・見事な犬かきもあれば、水しぶきがバシャバシャ飛ぶ、燃費の悪い “犬バタフライ” もあったり、一犬一犬個性があります。
ドラマでもぜひ、犬かきシーンを見てみたいですね。

プロのブリーダーではない人が行う、非倫理的で危険な繁殖活動、一部ペットショップによる、犬をモノとして扱う営業活動、多頭飼育などの社会問題がクローズアップされます。
そんな中、ポジを亡くしてペットロスだったスタッフ佐藤の次の愛犬・真結に赤ちゃんが!その様子が『Shi-Ba』で取り上げられます。原作に掲載されている、真結と赤ちゃん2頭の写真にキュンキュンです。
原作の頃と今とでは、動物に対する人々の意識も改善されていますが、問題が完全に払しょくされているわけではありません。ドラマでも、現在も残る社会問題を意識させてくれるお話を期待したいです。

私が子供の頃に買っていた雑種犬は、一度に7頭の赤ちゃんを出産しました。誰に教えられたわけでもないのに、一人で産んで、赤ちゃんを舐めてあげて、動物の本能ってすごいですね。

第12話 戌年バブルがやってきた!?

戌年

犬と言えば戌年。猫にはない大きなアドバンテージ。12年に1回訪れる戌年は、『Shi-Ba』にとって大きな稼ぎ年!飼い主の熱い愛情、一方で犬たちの本音など、戌年の新年号は盛り上がります。

また、新しい企画「柴犬演歌道」。担当することになった20代のスタッフ井田は、演歌なんてもちろん知りません。必死になって演歌のCDジャケットをリサーチし、できた表紙(29号)が「天童しばみ」。福太郎の見事なモデルぶりです。森柴一、柴川きよし、坂本柴美、北柴三郎も紙面に登場!
これはもう、このまま映像で見たいところです(*^^*)

第13話 嗚呼、憧れのワンコ旅

愛犬とキャンプ

6個の腫瘍が見つかった、9歳・中年世代の福太郎の通院も無事に終了。編集長・井上は改めて、犬は犬ではなく、家族なのだと実感します。
そんな愛犬と一緒に旅行するのは、愛犬家の夢。昭和の時代には、犬を飼うということは旅行に行けなくなることを意味していました。平成に入り、犬が家の中で一緒に暮らすようになり、ペット同伴の旅行が広まっていきます。
犬にとって旅行とは、引っ越しと同じようなものなんですね。他の犬や人の匂いで不安になる。だから、普段使っている布団などを持っていくと、不安が和らぐようです。

愛犬と一緒に食卓を囲む。人が食べているものを愛犬にもあげる。そんなことをしたら、愛犬の健康を害してしまいます。でも犬にとって、家族と一緒に食卓を囲み、飼い主が食べている超・美味しそうなおかずを口にできることは、メチャクチャうれしいこと。
「そんな行為は虐待!今の時流ではない!」などとバッシングされてしまいますが、「とにかく最近、(世の中が)窮屈すぎるんだよ!」、、井上の想いが「我が家の食卓」企画に繋がります。

私たち人間だって、体に良くないとわかっていても、美味しいもの、好きなものはやめられません。あまり羽目を外し過ぎない程度に、たまにはご褒美も、ありなんじゃね?!(^_-)-☆

愛犬と一緒の旅行、アウトドアの景色は、映像的にも絵になりますね。河原などでのロケに期待したいです。

まとめ:ドラマと原作を両方楽しむポイント

第9~13話では、他誌では取り上げられない、『Shi-Ba』ならではの様々な企画が紹介されています。その背景には、その当時の犬と人を取り巻く社会問題があります。
ドラマでは、あくまでも楽しく見れる中で、今も残る社会的な課題をふと考えさせてくれるような展開を期待したいです。

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