ドラマ『テミスの不確かな法廷』のキャストは?原作との違いも併せてまとめました。
ドラマと原作の違い
ドラマは、直島翔さん作の同名小説(角川書店)が 原作で、ASⅮ(自閉症スペクトラム)、ADHⅮ(注意欠如多動症)の特性のある裁判官・安堂清春が主役です。
ドラマのストーリーについては、公式ホームページに次のように書かれています。
原作のスピリットを受け継ぎながら、登場人物たちの古傷や因縁、葛藤を掘り下げ、オリジナルの物語を重ねてさらなるエピソードを紡ぎ出す。
出典:NHKホームページ
つまり、原作のストーリーを基に、オリジナルのストーリーになっていることがわかります。
ドラマで描かれるストーリーとして、ホームページには
- 市長を襲った青年
- 親友をこん睡状態に追い込んだ高校生
- 「父は法律に殺された」と訴える娘
が紹介されています。
一方原作では、「カレンダーボーイ」というタイトルで、市長を襲った青年の話はありますが、他の2つのテーマはなく、夫を殺した妻(タイトル「恋ってどんなものかしら」)、娘を亡くした父(タイトル「偽装」)の話が載っています。
従って、ドラマに描かれるストーリーは原作とは異なるものの、各話に共通する登場人物として、主人公の安堂清春をはじめ彼を取り巻く裁判官、弁護士、検察官、執務官、主治医、そして各話のゲストも楽しみなドラマです。
特例判事補:安堂清春「松山ケンイチ」
任官7年目の裁判官・安堂清春は、松山ケンイチさんです。
自閉症スペクトラム(ASⅮ)、注意欠如多動症(AⅮHⅮ)の特性により、時と場にそぐわない言動があるため、裁判官として、また一人の人間として、奮闘、成長していきます。
松山さんは、次のように語っています。
台本を読み進めていくと、特性の部分で違いは沢山あるけれど、感性を持った人間として僕と安堂は何が違うんだろうと考えるようになりました。凸凹は誰しもがあるけれど、その裏には様々な心の傷があるように思います。その傷がどれだけ大きかったのか、安堂の鋭いきめ細かな感性に、この番組に関わる全ての人たちと一緒に寄り添っていくことで、人間について新たな発見や気付きがある作品にできればと思います。
出典:NHKホームページ
私も原作を読んで、発達障害の特性を垣間見ることができました。障害があってもなくても、一人一人個性を持つ、同じひとつのいのちであることを、改めて認識しました。
弁護士:小野崎乃亜「鳴海唯」
安堂が担当する裁判における弁護士は、鳴海唯さんです。
- ある事件をきっかけに東京の大手弁護士事務所を辞めて、前橋にやって来た。
- 起訴有罪率99.9%を誇る検察に弁護士の勝ち⽬はないが、安堂の特性をうまく利⽤すれば突破口が開けるかもしれないと彼に近づいていく。
- しかし、安堂と向き合ううちに、彼の抱える苦悩や孤独に触れ、いつしか自身も思わぬ影響を受けていく。
鳴海さんは、次のように語っています。
正義感と現実の狭間で揺れ動き、心が何度も折れそうになる。そんな瞬間は私自身も経験があり、役との親和性を感じました。そんな中で、特性を持ちながら真実を追求し続けている安堂に出会い、法律家として、人として、ゆるやかに成長し変化していく、その温かい人間模様に注目していただきたいです。
出典:NHKホームページ
原作を読んだ時には、ある意味 “天然” 的な明るいキャラを想像していましたが、小野崎自身の信念を貫くために安堂に近づき、そこから人間的にも変化していく過程に注目です。
判事補:落合知佳「恒松祐里」
任官三年目にして早くも将来を嘱望されるエリート判事補は、恒松祐里さんです。
原作では、任官二年目の判事補・落合知彦。ドラマでは女性になりました。
- 冷静かつ理論的な思考。
- 感情を排した判断こそ裁判官のあるべき姿だと信じている。
- 慣例にとらわれない安堂の言動に戸惑い、キャリアのために距離を置こうとする。
- しかし、次第に合理的な考えだけでは割り切れない“何か”が、彼女の中に芽生えていく。
恒松さんは、次のように語っています。
感情に流されず、規則通りに仕事をする落合は、この地裁の、ある意味ツッコミ役的な存在です。いつも正論を言っている落合ですが、人間社会は色々な人の想いが絡まり合いながら成り立っています。その想いに耳を傾けられるようになるのか…。まだまだ成長途中の彼女を見守っていただきながら、ご視聴いただければと思います。
出典:NHKホームページ
小野崎(鳴海唯さん)とは別の立場、別のキャラで、安堂(松山ケンイチさん)とともに裁判に取り組んでいく中で、裁判官として、人間として変化していく姿に注目です。
検察官:古川真司「山崎樹範」
小野崎(鳴海唯さん)と対峙する検察官は、山崎樹範さんです。
安堂と小野崎が、違う立場ではあるものの、“味方” 的な関係にあるのに対し、“アンチ” な立場の検察官になります。しかし、どこか憎めない雰囲気のある役柄です。
- 事故を起こして亡くなった父の “汚名” を晴らしてくれた検察官に憧れ、検察の道へ。
- 自らが起訴した被告人については、求刑が実現するよう緻密に証拠を固め、追い詰めていく実直な検察官。
- 安堂の予測不能な言動や、それに便乗する小野崎にペースを乱されながらも、頼まれごとがあると断れないお人よしな側面を持つ。
山崎さんは、次のように語っています。
正義を司る女神テミスは右手に剣、左手に秤を持っています。正直に言えば、私は演じていて恐怖を感じます。私の正義の剣がどれだけ人を傷付けるのか?秤に載った重りは、人の人生を背負うだけの覚悟があるものなのか?人の外側は見えても、内側は全く見えません。私は、自分の後頭部を肉眼で見た事がありません。自分自身の事ですらよく分かっていないのです。この恐怖と戦いながら、誠実に古川真司を演じたいと思います。
出典:NHKホームページ
この言葉、古川真司のビジュアルから、山崎さんの真摯な姿勢が伝わってきます。「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」(テレ東)での女性風俗店店長のイメージが強すぎて、山崎さんの変わりっぷりに、ホント、俳優さんって凄いなと思います。
執行官:津村綾乃「市川実日子」
前橋地方裁判所第一支部の執行官は、市川実日子さんです。原作では津村弘信、男性でした。
執行官というのは、確定した判決や命令に従わない相手に対し、財産の差し押さえや家屋の明け渡しなどを確実に執行させる役割を担うため、「取り立て屋」と揶揄(やゆ)されることもある仕事です。
- 執行ごとに手数料収入が発生する独自の給与制度から、正義感よりも現実的な損得勘定で動く一面あり。
- 赴任してきた “変わり者” 安堂の噂を聞きつけ接触を図るが、敵か味方か、その真意は謎に包まれている。
原作でも、その言動の真意が謎でしたが、安堂の敵というより、味方的な立ち位置と感じました。
市川さんは、次のように語っています。
監督からは、法廷の中と外を行き来する存在で、理想だけで世界は変わらない事を、身をもって理解している人物だというお話がありました。撮影中、まっすぐで大きい子犬のような松山さんを見ていたら、この脚本には、たくさんのテーマが潜んでいるのではないかと思うようになりました。
出典:NHKホームページ
裁判所という一般庶民とは遠い存在の世界と、家に差し押さえに行くメチャクチャ庶民の世界の両国を行き来する、まさに謎の存在。市川さんならではの演技が楽しみです。
精神科医:山路薫子「和久井映見」
発達障害の専門医、安堂の主治医は、和久井映見さんです。
- 安堂が13歳の時に出会い、彼の発達障害を診断して以来、ずっと経過を見守り、相談に乗り続けてきた、安堂が唯一心を許せる存在(原作では10歳の時から)。
- 一方で、かつて自身が担当した精神鑑定の結果によってもたらされた悲劇を、今も胸に抱えている。
- 安堂への寄り添いと自身の葛藤――温かさと影の両面を持つ人物。
和久井さんは、次のように語っています。
台本を読み進めながら、松山ケンイチさんの演じられる清春君の、考え、思い、言葉に、とても引き込まれました。そして、登場人物それぞれの考え、思いや言葉。清春君がその人たちとの関わりや人生の中で、どんなふうに歩みを進めていくのか…。切なくもあり、あたたかくもあり…。どうぞ最後まで、ぜひご覧ください。
出典:NHKホームページ
和久井さんの温かいまなざしの奥にある過去の悲劇は、原作にはなかったエピソードで、注目したいポイントです。
部長判事:門倉茂「遠藤憲一」
前橋地方裁判所第一支部の部長判事・安堂の上司は、遠藤憲一さんです。
- かつては「伝説の反逆児」と呼ばれ、反骨精神にあふれる裁判官。
- 定年まであと二年、平穏な日々を願っていたが、安堂が赴任にしてきたことによって、胸の奥でひそやかに眠っていた感覚が揺り動かされる。
遠藤さんは、初めてクランクインする前に実際に、窃盗や麻薬の裁判を見に行かれ、次のように語っています。
裁判長は被告に親身に語りかけたり、反省させるべく強く戒めたり、何とか更生に向かわせようとしていた。裁判とはもっと無機質なものかと思っていたが、法廷は人間くさい場だった。今回のドラマ『テミスの不確かな法廷』は、このような現実の裁判に即しながら、エンターテイメント性を加え、さらに主人公は発達障害を抱えた人物だ。主演の松山ケンイチ君はこの難役を見事に演じ切っている。とにかく見応え十分な作品になるだろう。
出典:NHKホームページ
現実にエンターテイメント性が加わった『テミスの不確かな法廷』。それってこの作品に限らず、ドラマの本質的な魅力だと感じました。それを役者が演じ切る。遠藤さんの力強い言葉は、『民王』の武藤泰山のようでした!
ドラマ『テミスの不確かな法廷』の放送概要
- 放送開始…2026年1月6日(火)(全8回)
- 放送局・日時…総合テレビ 毎週火曜 夜10:00〜10:45 【ドラマ10枠】
- 再放送…総合テレビ 毎週金曜 午前0:35〜1:20 ※木曜の深夜
まとめ
『テミスの不確かな法廷』は、主役の安堂・松山ケンイチさんと、それぞれの立場で関わってくる人たちとの、ほどよいとまどいと対立の中で、事件の意外な真相が明らかになり、共に成長していく物語です。
役者さんのビジュアルが、それぞれの役柄を際立たせています。
また、各話に登場するゲストも楽しみなドラマです。
原作を読むことで、さらにドラマを楽しめます。
最後までお読みくださり、どうもありがとうございました。
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